<夢の島熱帯植物館・ナイトツアー>

夏休み最後の週末、夢の島熱帯植物館では
年に一度の夜の植物を観賞する催しが開かれていた。
今年は8月26〜28日の3日間行われた。

ナイトツアーの大温室公開は夜7時半からであった。
夕方から整理券が発行され、その番号順に入場する。

琉球舞踊 「熱帯の踊り」

ナイトツアー3日目の夕刻、大温室公開を待つ間に
広場では琉球舞踊の公演が行われていた。
(1・2日目の演目は、バリ島舞踊)
華やかな踊りと三線の調べが美しかった。
写真がうまく撮れなくて、残念。
「熱帯スイレン」

ナイトツアーでは、夜咲く花がライトアップされている。
大温室へ入って最初に目立つのが、池に咲くスイレンであった。
ライトがあたっていて、少し黄色っぽく見えるが、
鮮やかなピンクのキリリとしたお花だった。
同じ池にオオオニバスがあるのだが、
当日は開花していなくて、とても残念だった。
熱帯スイレン
ヤコウボク 「ヤコウボク」(夜香木)
ナス科 西インド諸島原産

この長い筒にあわせて、
長い口吻を持つ蛾が花粉を交配する、とのこと。

夜咲く花は、闇で目立つように白くて香りが強いものが多い
と聞いていたが、まさにその通り!強い芳香であった。
「ダチュラ」(チョウセンアサガオ)
ナス科 インド・中近東原産

ラッパのような花を咲かせる。白い花もある。
江戸時代に麻酔薬として使われた。

ダチュラというと、”毒”のイメージがあって、
じっくり眺めていると不思議で妖艶なお花に思えた。
ダチュラ
バナナの花
「料理バナナ」の花
バナナの花の絵「バナナの花」

バナナの花は、夜にしか咲かない。
下の方に伸びている先の方に
黄色い房のように付いている。
(上の絵は看板の絵を引用したもの。)
普段バナナを見慣れているけれど、
花の形は想像もつかないものだった。
これにはビックリ仰天してしまった。

「シクンシ」
シクンシ科 熱帯アジア原産

咲き始めは花の色が白く、よい香りがする。
昼間になると花はピンクになって香らない。
右にある白花は今夜咲いた新しい花で、
ピンク花は前から開いている古い花である。

果実は、駆除剤や漢方薬として利用される。
シクンシ
イエライシャン 「イエライシャン」(夜来香)
ガガイモ科 インドからベトナムに分布

昼間も香るが夜は強く香る。
香水の原料になる。スープに浮かべて食用となる。
とても珍しい貴重なお花とのことだった。

ナイトツアー、大温室の見学を終えて・・・

どの花も香りがよくて、温室内で香りに酔ってしまった。
この香りを説明できないのが、残念でならない。
様々な花の姿以上に、その香りが印象に残った。


温室の外の庭にも夜咲く花が展示されていた。
その中でも、特にツキミソウの白い花に惹かれた。

右の白い花が本物の「ツキミソウ」である。
(ちなみに、これは香らない。)
私は黄色い花のマツヨイグサの仲間が月見草だと思っていた。
世間一般に間違えている人が多いそうだ。

ツキミソウの鉢が販売されていたので買って帰った。
説明どおり、翌朝には花の色はピンクに変わりしぼんでしまう。
その後も毎夜2つくらい咲いてくれるので、楽しみに眺めている。
ツキミソウ
「ツキミソウ」 アカバナ科 アメリカ大陸原産
ツキミソウ・翌朝「ツキミソウ」翌朝の花


(2005年8月28日撮影)
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